ホーム |  お知らせ |  かん子の予定 |  サイトマップ |  お問い合わせ  


かんこしんぶん
通信販売に関して
リンクのご案内
図書館用品はお任せください!
サイト内検索
ログイン
ユーザ名:

パスワード:


パスワード紛失

新規登録

お知らせ

お知らせ : 【赤木かん子還暦おめでとう企画】 35 かん子さんへ
投稿日時: 2017-4-19 10:40:30

かん子さんへ   by 石井千絵

かん子さんと初めてお会いしたのは、私が大学3年生のとき……。
学生記者として、様々な職業の方へインタビューをする、という活動をしていたときでした。
突撃依頼だったにも関わらず
「おいで」
と快く引き受けてくださったのをよく覚えています。
当時、就職活動を控え、これからどうしようかと"自分のやりたい仕事"をさがす日々。
先が見えず、就活も全然うまくいかず……。
そんな中、かん子さんへの取材でお話を聞いていくうち、モヤついていた視界がスッキリとなったのです。
「他人から求められるのが仕事、求められないうちはただの道楽」
この言葉が、私の新社会人としての指針になりました。
「あ、そうか、まずは自分が得意なことで他人に求められるような働きをしよう!」とーー。
その後もとってもお世話になりつつ、大学を卒業し、書店員になり、今は児童書の出版社で働いています。
かん子さんに出会わなければ、この道ではなかったかもなあ、としみじみ思います。
60歳おめでとうございます!


▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

かん子のコメント

小学校にキャリア教育、というのができて、それで調べ学習をしたい、といわれ、考えはじめて、どこにも仕事の定義がないのに気がついた。
教科書のどこにも
“仕事とは何か”
“なぜ人は仕事をするのか”
が書いてない。
それ用の本も、職業案内ばかりで、それも資格・免許の必要なものは当然それをどうやったらとれるか、は書いてあるけど、どこにも難易度、や、レベルが書いてない……。
いくらお金になるのかも書いてない……。
なるのにいくらかかるのかも書いてない……。
適性もろくに書いてない……。

これを手がかりにどうやって将来を決めろというのだ?

というわけでまた自分で考えなきゃなんないのか、と思って少々うんざりした覚えがある。

日本という国はいつからこんなに使えない国になったのだろう?

というわけでそのとき考えた“仕事”の定義がこれである。

まずは“定義”と、次に“なんのため”かくらい話してやらないとスタートできないじゃないですか?!

そもそも自分が何に向いているかなんて、やってみなければわからない(やってみなくてもわかることもあるが……。私は銀行員にはなれないというのはやらなくてもわかる)。

私は自分がたいして有能ではないことは知っていたので、大学に行ってるあいだにこの適性チェックをしようと思い、アルバイトを転々とすることにした。

本関係がいいな、とは思ったがそれ以上の望みはなかった。本にさわっていられれば、そうして自分がそこで役立たずでなければなんでもよかったのである。

雇う側としてはなんとも腹立たしいバイトだったろうと思う。
なにせ、仕事を覚えたところでここはもういいや、といなくなるのだから……。
“書泉グランデ”や“三省堂”でレジをやったり、トーハンで日雇い(朝早く所定の位置で待っていると運が良いと雇ってもらえる)したり、出版社で編集のバイトをして、教えられた校正マークをつけると直って返ってくるので、どうやるのか知りたくなって製版も製本所も行った。
大学四年間のあいだで、本関係はたいてい回ったろうと思う。

その結果わかったことは、私は数が数えられない、ということだった。
当時は活版だったから、編集が文字を数えて版を組む……。
それを毎回間違えるのである。
面白いように数えられない。
紙も数えられないし、製版はやってたらあっという間に視力が落ちたので怖くなってやめてしまったし、めんつけ(ページ数をつけることね)ができない……。

本関係はどこでも数えて数えて数えて、なのだ。

そのなかで唯一数えなくていいのは著者だけだった。
著者は、編集に、数えてもらえる……。

というわけで私は著者になったのである。

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

印刷用ページ このニュースを友達に送る