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お知らせ : 【赤木かん子還暦おめでとう企画】 110 勇気
投稿日時: 2017-8-10 11:44:58

勇気   by ロゼッド・ストーン

図書館の利用教育をかん子さんに教わって、学校で実施しようと思ったのですが、やっぱり自信がなくて、なかなか踏み切れないときがありました。
「教える」ということをまさか自分がやるなんて……。ましてや毎日子どもたちに教えている先生がそばで聞いているのに……。
そんなとき実施する勇気をだせたのは、かん子さんが講習の時に
「わからなくても投げておくほうがいいんだよ。わからないと頭のなかにずーっといるでしょう? それが、ある時、そっか!とストンと理解できるときがくる。だからとりあえず、与えておくことが大事なんだよ。」
といわれたからです。
私が躊躇していることでその先を知らないより、知った方が子どもたちのためになる……、と何度も自分に言い聞かせ、やりはじめました。
すぐにはどれだけ子どもたちのなかに定着しているのか、残っているのかわからないことも多い利用教育……。
かん子さんの言葉を自分の中で繰り返し、毎年毎回工夫して、子ども達のために私にできることはやっておこうと実施しています。

勇気をありがとうございます!


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かん子のコメント

司書が授業までやらなきゃならないなんて、思ってもみなかった……。
という人が大半だと思うが、授業どころか、毎年入ってくる新人にも、仕事を教えなきゃならない、という意識が司書は薄い……。

どんな仕事だって、プロは教師性を持つものだ。

大工の棟梁は新入りに家の作り方を教えるし、どんな会社だって新人には先輩が仕事を教える。

そういう意味では学校司書はきわめて変わった職業だと言わざるを得ない。
一人職場のうえ、別に研修を受ける場所もなく、仕事も教えられずにいきなり学校図書館に放り込まれるため、だれも仕事を教えてくれない……。
自分も教わった経験がないから、自分も人に仕事を教えなきゃならない、という意識が生まれないのだ……ということに気がつくのに、しばらくかかった……。

驚愕……。

大企業ではですね、三年目になると新人つけられて面倒見なけりゃならなくなるんですよ、たいてい……。
なぜかというと、三年目はようやく仕事を飲み込んで、自立できるようになる年だから……。
新人に教えなさい、ということは、自分が本当にできるようになっているかどうか、おさらいしなさい、ということでもあるのだ。
自分ができないことは教えられないし、教える、ということは、全体が見えていて、相手がどこにいるかわかってなければできないことなのだから……。

子どもたちに授業する、ということには、また別の問題が一つある……。

基本的には、小・中学校では教諭の免許、がない者は教えてはいけないことになっているからだ。
免許、というのは持っていない者がやったら罰せられるものである……(医者も車の運転もそうでしょう?)。
だから10年前には、たかが司書ごときが授業をするなんてけしからん!
という先生がたが、まだ結構いた……。
だから調べ学習は“紙芝居”を作ったのだ。
小学校のPTAの読み聞かせの人たちが百科事典の引きかたを教えにいったら、そこの校長先生に烈火のごとく怒られて泣いて帰ってきたから……。

いえいえ、これは“授業”じゃありませんよ〜、読み聞かせ、ですよ〜、というためにね……。

でもいまではあまりの人手不足にそういうこという人も減ったけど……。
積極的に外部を使え、といわれてるし……。

調べ学習のノウハウは、図書館情報学のなかにある……。
だからこれを説明するのは司書の仕事なのだ、ということをこの人たちにいわなきゃならないのだ、ということに気がついたときの驚きったら(なんでそんな当たり前のことを知らないの?)!

そしてまた、そういわれた人たちの驚愕ぶりったら……。

第一回目の講演会のときの人たちの、驚天動地、といった顔を思い出すといまでも笑ってしまう。
一人、大学図書館からきたかたがいらしたが、ホントだって!
と、日本図書館協会が作ったビデオ、を見せたら、初めて聞いた!といって驚愕して帰られたよな……そういえば……。
お元気でしょうか……。

それからえんえんと説得をはじめ、最近はやる司書がそれでも増えてきた、と思う。
少なくとも前のゼロよりかはなんぼか、いい。

先生がやってくれれば御の字だけど、やってくれないのなら、司書がやらなきゃ、子どもたちは目次も索引も知らないまま、百科事典も引けないまま、中学にいかなくてはならないのだ。
やるっきゃないでしょーが……。

そういえば、この前、市がようやく研修してくれて、やれ嬉しや、と思ったら講師に、司書はでしゃばるな、といわれた、というところがあった……。
先生に、こういうことをされては、という提案はいい(いや、そんなことするほうがムカつかれるのでは?)とのこと……。
では、先生がやってくださらない場合、どうすれば?と聞いたところ、あきらめろ、といわれたそうだ……。

ええっ?
諦めきれないよ?!
だって、子どもたちの未来がかかってるんだよ?

だから全国の学校司書のみなさん……。
授業バッチリいれられてひぃひぃいってる人から、がんとしてさせてくれないので、隙間を縫って、そーっとやってる人までさまざまですが、勇気をもってやりましょう。

子どもの将来を考えたら、目次も索引も知らないまま、百科事典も引けないまま、中学に行かせるわけにはいかない……。

それはもう断じてそんなことはさせられないのだから話してわかる人には話して、わからない人はそーっとして、なんとかしてこれはやらなきゃなりません。

一回五分あればできるんだから。
授業もらえないならもらえないなりに工夫すればいいんだよ。

日本は先進国のはずなのに、なんでこんなところでつまづかなきゃいけないのか、いまだにわからないが、そうなんだからしかたない。

しかもいまはもう、一年生からです。
頭がよくて退屈してる一年生に、お話をしに行きましょう。
大丈夫!
一番の味方は子どもたちなのだから……。

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