佐賀のもと北島館長から、お便りをいただきました。

投稿日時 2017-10-6 13:45:12 | トピック: 図書館情報・作業情報

佐賀のもと北島館長から、お便りをいただきました。
元気そうでなにより(笑)

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

グッピー100ぴき

原因は暑かったからだ……。
おまけに雨が降らない今年の佐賀……。
でなければ、行きつけの八百屋さんで売っていた、ひらひらと泳いでいるきれいな魚にも目がいかなかったと思う。
「これなあに?」
「グッピーよ」
近くにいたおばさんが答えた。
水草が入っていて、とっても涼しそうに見えた……。
ふだんならそういうものには手をださないのに、つい、ふらふらと買ってしまったのは、やはり暑かったからだと思う。

二匹つがいで入っていて450円……。

さっそく大きな水槽と餌と買った。
水換えをしやすいように、台所の出窓に置いた。
うーん、とても良い景色……。
とんとんと野菜を刻みながら、いつも見ることができる。
朝夕と二回餌をやり、水槽の水換えをした。
雌雄の二ひきは、いつも一緒にいて仲がいい。
夜は電気を消すと静かに寝、朝は私が炊事を始めないと動き出さない。

そのうちメスのお腹が大きくなっていった。
ネットで調べると、グッピーは卵胎生……。
つまりグッピーの形になって生まれるのだ。
1回目は気づかないうちにメスのお腹がへこんでいた。
ワオー!
メスのお腹はへこんだのに、赤ちゃんグッピーはどこにもいない。
食べられてしまったのか?
しかし、ある日じっと目を凝らすと小さなものが動いていた。
一ぴきだけ助かったらしい。
別の器に入れて飼っていると、ふた月目にはお父さんそっくりのきれいな姿になった。
赤い尾ひれをゆらゆらさせているからオスですね……。
とまあ、ここらへんまではよかった。

ひと月たつと、またメスのお腹がふくらんできた。
ネットで調べたら28日に1回出産をするらしい。
えーーー?
これは大変……。

1匹ならいいけど、動画を見ると、たくさん生まれるみたい。
うーん、これは困った。
どうするか。

悩んでいると、かん子さんからメール。
返事のついでに
「飼っているグッピーが毎月赤ちゃんを産むんだって。いっぱいになる。どうしよう?」
と書いたら
「ゆかいなヘンリーくんシリーズに、百万びきのグッピーというのがあるよ」
というメールが……。
さすが、本の探偵さん!
調べてみるとヘンリーくんシリーズ1「がんばれヘンリーくん」に、その「百万びき」はあった。もしかして解決策が書かれているかも……。
早速アマゾンで注文。
待ち遠しい。
なんて書いてあるんだろう。

なんと翌日に本は届いた。
お昼休みに急いで読んでみた。
(北島さんはいまは薬剤師です)

がーん。
格安で売られていたグッピーを買ったヘンリーくんが、私と同じように次々にグッピーの赤ちゃんが生まれて大変になる話でした。
親がいる水槽だけでは足りなくなって、生まれたグッピーを次から次に地下室にある空き瓶にいれ、とうとう、瓶はヘンリーくんの部屋の棚の上を占領し、ベッドと部屋の壁の周りも二周する……。
毎日の餌やりも大変になりますが、ヘンリーくんはちゃんとやりこなします。
偉い……!

ところがある日、お母さんから
「あんずジャムを作ったから、入れる瓶を20個地下室から持ってきて」
と言われてしまう……。
地下室の瓶は、お母さんが作るジャムを入れるもの。
おまけに、おかあさんはあんずだけでなく、そのあと、トマトと梨、コケモモ、キュウリのピクルスも夏が終わる前に作るというわけですよ。

ヘンリーくんは考えます。
夏が終わる前に、瓶に入れた何百ぴきものグッピーを、ペットショップから買ってきた最初の水槽に全部入れなければならない……。
それまでにも、また何匹増えるかわからない。
水槽は魚でいっぱいになり、一滴の水が入る隙間もなくなるに違いない。

仕方がない、もう無理だ……。
ヘンリーくんは、かわいいグッピーを全部手放すことに決めた。

そうか、ヘンリーくんの解決策は私と同じか。
やっぱり他の方法はないのか。
がっかり……。

ヘンリーくんは1ぴき残らずペットショップに持って行く……。

私も毎日水槽でひらひらしていたグッピーがいなくなるのが寂しくて、赤い色の美しいオス二ひき、お父さんと息子だけを残して八百屋さんに返しに行きました。

二日たち、グッピーやさんが、赤ちゃんグッピーとおかあさんグッピーを引き取ってくれたとメールが入りました。
ひと安心。

グッピーの写真を送っていた孫が11月に来ます。
なぜ我が家のグッピーがいなくなったのか、この本を読んであげるつもりです。


児童文学評論家【赤木かん子】Official Siteにて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://www.akagikanko.jp

このニュース記事が掲載されているURL:
http://www.akagikanko.jp/article.php?storyid=3165