司書便りです。

投稿日時 2017-10-23 13:14:15 | トピック: 図書館情報・作業情報

司書便りです。
そうなんだよ。
新しい時代に入ったんだよね。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

『「のりもの」テーマの読み聞かせを1年生にしてみました』

今年の1年生は、今までと同じ感じで読み聞かせの絵本を選ぶことができなくなりました。
(この絵本では聞けないんだ……)
という場面に出会うこともたびたびあり、
(もうこうなったら、あたりをつけて試すしかない!)
と、子ども達の喜ぶ絵本を選ぶのにいまは必死です。

そんな中、先生より
「のりものをテーマにした絵本を読み聞かせしてください」
といわれ大変悩みました。
(どうしよう……)
いままでの“はたらくくるま”では、もう受けないだろうことは身に染みています。
いま、ウケる乗り物の本て、あるんだろうか……?
ただ、それまでも読み聞かせしている中で、今まで高学年に読んでいた上質の絵本が1年生にウケることは、わかっていたので、まずは
『こうしてぼくは海賊になった』(メリンダ・ロング/文 ディビッド・シャノン/絵 評論社)を読み聞かせしてみました。
すると、ものすごく集中して聞いてくれて、こちらが驚くほど……。
(こういう絵本がいいんだ……)
そうなるとあと、何を読めばいいのかとさらに悩むことになりました。

そんなとき、かん子さんにそのことをお伝えすると
「まずは今の本からは“いちにちのりもの”試してみて。あとは古いけど、こんな本をその子どもたちに読んでみて」
と教えて頂きました。
(え!そんな本がいいんですか??)
と思いながら、お聞きした本を読んでみることに……。

かん子さんにお聞きした絵本の中からまず
『いちにちのりもの』(ふくべあきひろ/さく かわしまななえ/え PHP研究所
結果は……。
1年生のどのクラスも大騒ぎの大興奮!!
たぶんウケる、とは思っていましたが、こんなにもウケるとは!
4月からの読み聞かせで一番子どもたちがワーワー興奮しました。
また、読み聞かせをする前に『いちにち』シリーズのほかの絵本も紹介したのですが、何人か、すでに
「読んだことある!」
と言っていました。
読み聞かせのあと、すべて借りられていきました、スゴイ……。

次に、初雪のニュースもではじめたので、かん子さんに薦められた
『はたらきもののじょせつしゃ ケイティ』(バージニア・リー・バートン/さく・え 福音館書店)を読みました。
この絵本は、私でも懐かしい気がするくらいの本だったので、かん子さんのお薦めではあったのですが(大丈夫かなぁ……)とホントに心配でした。でもウケるのかどうかは試してみないとわかりません。
かん子さんに“これは古い本だけど、まだ面白いかどうか知りたいの……。聞いてもらえるかなぁ? と子どもたちに聞いてから読みなさい”といわれていたので、子どもたちにはそう言いました。
そうしたら、興味津々
「読んで、読んで」
「聞く、聞く」
といってくれたので、それに背中をおされるようにして読み始めました。

結果は……。
繰り返しになっている、途中のページを少し省いて読んでみたのですが(この絵本でこんなに集中して聞けるなんて!)とこちらが大変感動するほどよく聞いたのです!
あるクラスでは表紙を見せたときに
「面白くなさそう!」
と一人の子にいわれたのですが、その子が途中から
「ケイティ、すごい!」
「ケイティ、がんばれ!」
と最後まで応援してくれるほどになりました!
ほかのクラスでも最初、全然絵本を見ていなかった子が途中から絵本にくぎづけになっている姿が!
スゴかったです。

かん子さんがいわれるように「本質的なもの」は1年生にウケることがわかりました。

これからも、新時代の彼らに楽しんでもらえる絵本を探して探して読み聞かせ、していこうと思います!




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